2019-02-16 森と渋谷 響く揺らぐさえずる どこからともない声に 私は震える すがるように息を吸い込んでも 吐きだす余地なき世界は 暗くて寂しい森のむきだし 冷たいビルの隙間 風が暖かいのは救い 刻々とネオン渦巻く午前2時30分 並々とタンクに注がれる涙を 受け止めてくれる人は ここにはいない わたしはどこ きみはだれ 川面に浮かぶ蛍の光は石英色 北極星が甲高く鳴いています 電波塔 赤褐色の灯りは彼方に 交差点 闇夜の足元に光る白木よ わたしを導け あゝ 人波にさらわれる心地よさが憎い 夢破れて山河あり 自然も文明も あなた抜きでは始まらない